ブータンの現地旅行会社 | パッセージ・トゥ・ヒマラヤズ
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ブータン建築

ブータンには昔から独自の工法、様式があり、政府の文化政策により保護されてきました。ブータンの建物は、ラカンやゾンだけでなく、民家も白く塗られた壁に厄除け用の鮮やかで細かな装飾が施されており、「優美」という言葉がぴったりです。

「ラカン(寺院)建築」はブータン建築の基本の形で、小型化、単純化すれば民家となり、大型化、要塞化すればゾンに近づいていきます。

また、ブータンの民家は世界の住宅の中でも、1軒1軒がかなり立派で大きい部類に入ります。通常の民家は、版築(板枠の中に土を詰め込み、叩いて固める)や石積み等の「組積造」の部分と、木の枠組みの中に竹を編んだ芯を入れて土壁を塗り上げていく「木造真壁工法」の部分が組み合わさって成り立っており、多くの家は2~3階建てとなっています。この土壁は「ダイナマイトでも壊れない」と言われるほどの強度があり、非常に丈夫な造りとなっています。

ブータン織物

ブータンは日常的に国民が伝統衣装を着用する習慣があり、その民族衣装のほとんどは「手織り」で工業生産品ではありません。しかもそれを作っているのは、専門の職人ではなく、一般家庭の女性たちなのです。

特に東ブータンの女性は織物の技術は高く、彼女たちが作った織物の一部は高い値で売買されており、かつては、織物は現金の代わりに政府に税金として納められていたといいます。

素材としては野生絹・木綿・ウールが主流。特徴的なのは野生絹の利用で、通常の絹に比べて糸が太くて不揃いですが、丈夫で軽く保温性に富むという利点があります。また、地域ごとの伝統柄があり、いずれも色鮮やかで素晴らしい柄ばかりです。

銀細工

ティンプー近辺では、かつて王室の指導でデチェン・チョリンに銀細工師が集落を作っていましたが、今は、親方と数人の職人で構成された工房が市中あちこちに散っています。1個ずつ完全な手作業で作られる銀細工は、通常品で1,300Nu~1,800Nu程で、高級品はその約2倍の値段が付けられます。工房の見学も事前に申し出れば可能で、その場で銀細工を注文することもです。

竹細工

ブータンの森には、多様な竹や籐が自生しており、この自然の恵みを使って、ブータンの人々は籐や竹を編む技術を高めてきました。竹かごといった品物はお土産品としても非常に人気があります。

線香

仏教国であるブータンでは線香はかかせない物となっています。ヒマラヤで採取した多種類のハーブや薬草を用いて、直線状に固められた線香と粉末のお香を職人たちが手作りしています。