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ツェチュとは?

ツェチュとは「月の10日」を意味し、ブータンに仏教を伝えたグル・リンポチェの偉業を称え、その活躍を再現し、仏教への奉仕を誓い、土地神との契約を再確認するために営まれる法要祭です。

グル・リンポチェの生涯で起きた12の重要な宗教的事件が、いずれも月の10日に起きたことから、特定月の10日を中心に法要が営まれることになりました。

大きな僧院では「チャム」と呼ばれる躍動的な仮面舞踊や、「アツァラ」と呼ばれる道化たちのひょうきんなパフォーマンス、村人たちによる土地に伝わる伝統舞踊や民謡が披露され、お祭りによっては、巨大な絹製の色鮮やかな仏画「トンドル」が夜明けと共に開帳されることもあります。

グル・リンポチェとは?

チベット密教の開祖であり、ブータンではお釈迦様に次いで「第二の仏」と拝められています。ブッダの弟子アーナンダやシュリーシンハの下で就業し、密教の大成就者として有名になると、彼の神通力を聞いたチベット王によってチベットに招かれ、その土地の悪霊等を調伏し、チベット仏教の基礎を築きました。

布教の際には、8つの姿=グル・ツェンギェーを見せたと伝えられ、ツェチュ祭の際に開帳されるトンドルには八変化相の姿が描かれたものが多くあります。

有名な聖地タクツァン僧院は、このグル・リンポチェが虎に乗ってインドからやって来て、ここの洞窟で瞑想された場所と伝えられています。

ブータンのお祭り一覧

*開催日はブータン暦によって決まるため、毎年日程が変わります。詳細はお問い合わせください。

<春(3月~5月頃)>

プナカ・ドムチェ&プナカ・ツェチュ(プナカ)
かつて、ブータンの「冬の首都」であったプナカで行われる祭。1644年、チベット軍との戦いを再現した内容となっており、僧侶や地元の人々が仮面舞踊や寸劇等を披露します。ツェチュ祭の方が規模が大きいものの、ドムチェも演目内容にはあまり違いはありません。

パロ・ツェチュ(パロ)
ブータン最大級の祭で、最終日の夜明けには「トリンドル(大仏画)」が開帳されます。

<夏(6月~8月頃)>

マツタケ祭り(ティンプー/ブムタン)
マツタケの収穫を祝う祭。マツタケの煮込み料理が無料で人々に振舞われます。日本では高級食材として扱われるマツタケですが、同じDNAをもつものをブータンでも食べることが出来ます。

サマー・フェスティバル(ハ)
地域活性化を目的として始められた新しい祭。ハで採れる農作物や郷土料理が振舞われ、雰囲気としては日本の田舎の盆踊りといった、ほのぼのとした感じです。

<秋(9月~11月頃)>

ティンプー・ツェチュ(ティンプー)
首都で行われるだけあって、沢山の観光客が訪れる祭です。

ジャンパ・ラカン・ドゥブ(ブムタン)
ブータン最古の寺院の一つとされるジャンパ・ラカンで行われ、非常にユニークな「夜の部」があることで有名です。

夜、21時を過ぎた頃から、迫力満点、燃え盛る松明の門をくぐる「火の輪くぐり」や、村の男性たちが仮面をつけて裸で踊る「裸踊り」が催される。なお、裸踊りの際には、カメラやビデオでの撮影は厳禁となるのでご注意を!

オグロヅル祭(ポプジカ)
ブータンでは「トゥントゥン」と呼ばれ、めでたい動物として親しまれている「オグロヅル」が、谷へ飛来してくれたことに対して感謝を伝える祭。参加者は白と黒のツルを模した衣装や帽子を被り、ツル踊りも行われます。

<冬(12月~2月頃)>

ドチュラ・ドゥク・ワンゲル・フェスティバル(ドチュラ峠)
2011年に第4代国王妃ドルジ・ワンモ・ワンチュクの発願で始まった、新しい祭。毎年12月13日に行われます。宗教的な仮面舞踊、戦士たちの戦闘、戦士たちの帰還、という3部構成で、ブータン陸軍や近衛師団も協力しています。